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独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センターの設立について [普及事業]


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熊谷市御正新田の浄安寺では、2013年9月の竜巻で全壊した地蔵堂から文化財レスキューを実施し「救出」された千体地蔵(市指定有形文化財)が修復を終え、毎年10月23日に一般公開されている。



 国立文化財機構の組織内に「文化財防災センター」が、10月1日に奈良文化財研究所内に開設されました。具体的な内容については奈良文化財研究所のサイトから引用し以下に掲載します。


 2014年度から文化庁の補助金により実施してきた「文化財防災ネットワーク推進事業」の成果を基に、恒常的な組織として設立されたものです。文化財防災ネットワーク推進事業では、東日本大震災の文化財レスキュー事業で培われた多くの関係機関とのネットワークを活かして我が国の文化財防災体制の構築を図るとともに、地域の文化財防災体制の確立や救援活動に関する研修等に取り組んでまいりました。この間、熊本地震、北部九州水害、西日本豪雨、千葉の台風被害、つい先日の球磨川の氾濫等の自然災害が頻発している状況にあります。また、ブラジル国立博物館、ノートルダム寺院、首里城が火災により焼失するという事案も発生しました。これらの災害により被災する文化財も多くなっているというのが現状です。新しく設立された文化財防災センターは、建造物、美術工芸品、民俗文化財等、その他文化財保護法に記載されている多様な分野の文化財を災害から守る体制を作るということを使命としています。

 我が国の文化財防災につきましてはまだまだ取り組んでいかなければならない課題が山積しています。少しずつでもしかし確実に文化財防災のレベルを上げるべく文化財防災センターでは事業に邁進してまいる所存です。多くのご関係の皆様のご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 広報サイトより)

参考:同事業に関連する文化財防災センターパンフレットは次のURLをご参照ください。
https://ch-drm.nich.go.jp/wp-content/uploads/2020/10/201001_center-pamphlet.pdf




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