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「平戸の大仏一般公開」のお知らせ [仏像]

「平戸の大仏・一般公開」を予定どおり下記の日程で行いますので、お知らせ致します。

10月の一般公開
  日 時: 10月18日(日) 午前10時~午後3時
  拝観料:無料
  場 所:熊谷市平戸644(源宗寺)
  ※車でお越しの際は、源宗寺本堂裏側に駐車スペースがございます。
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 拝観時、受付にて寄附募集のご協力をお願いしています。ご寄附をいただいた方には、平戸の大仏オリジナル缶バッチ、誓願成就・無病息災等の御札をお渡しいたします。(御札には、数に限りがありますので、お渡しできなくなった際にはご容赦ください。)
 また、御朱印の受付も行っています。料金500円は、ご寄附として申し受けいたします。拝観時、受付にてお声がけください。

 【お願い】
 新型コロナウィルス感染防止のため、次のご協力をお願いいたします。
 1. マスクの着用をお願いします。
 2. 以下に該当する場合には、拝観をご遠慮ください。
   •体調が良くない(風邪の症状、倦怠感、味覚・臭覚の異常など)
   •体温が37.5度を超えている
   •過去2週間以内に海外渡航歴がある
   •同居家族や身近な知人などに感染が疑われる人がいる
   •新型コロナウィルス感染陽性とされた方との濃厚接触がある
 3.氏名、住所、電話番号、健康状態等についての記帳の協力をお願いいたします。

 11月の一般公開につきましては、源宗寺本堂の解体工事のため実施が難しくなる可能性があります。その場合には、当ブログまたは源宗寺本堂保存修理委員会ホームページにてご案内いたしますので、あわせてご確認お願いいたします。
→源宗寺本堂保存修理委員会ホームページ:https://oobotoke.com/

 問い合わせ先
 源宗寺本堂保存修理委員会
 事務局 山川宏之(山川会計事務所内)
 電話 048-526-5874




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熊谷市有形文化財「長慶寺本堂・薬師堂」及び「長慶寺薬師堂厨子」指定書交付式 [普及事業]

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 10月8日、熊谷市教育委員会教育長室において「長慶寺本堂・薬師堂」及び「長慶寺薬師堂厨子」の熊谷市有形文化財指定を伝達する「指定書交付式」が開催されました。長慶寺からは安井俊龍住職、檀家総代の方々がご出席され、野原晃教育長より2つの指定書が交付されました。安井住職からは「指定文化財となり、寺の歴史を次世代に継承するべく保存を進めていきたい。その意義を改めて感じています」とのコメントがありました。








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旅の記憶‐23 ―腰塚小四郎 飯能焼のデザイナー 4 [紀行]

 飯能焼のデザイナーであつた熊谷市玉井出身の腰塚小四郎について、旅の記憶‐18、19、20で紹介しました。飯能焼は大消費地江戸を販路として造られた日用の品を主に生産していましたから、皿や鍋などは壊れて廃棄されることが多く、東京都内の発掘調査ではたまに出土品として見つかることがあります。
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 写真は市域の千代地区ゴルフ場開発に伴って発掘調査を行った西原遺跡の出土品にまぎれていた飯能焼の「行平」の破片です。行平の蓋の一部ですが、平たく伸びた縁とかえりの形と外面にトビカンナによる削り痕があり、蓋天井には淡緑色の灰釉がかけられています。これらの特徴は図のような原形をしていました。西原遺跡では縄文時代から古代の集落跡が所在し、江戸時代から明治時代に屋敷があったかは不明ですが、山仕事の作業小屋的なものはあったかもしれません。飯能焼の行平がもたらされた理由の一つになるでしょうか。
 ちなみに千代地区の山林約170町歩は明治期(明治29年)に「千代保護森林組合」を結成し里山の山林資源の保全と管理を始めています。全域が平たんな里山から、薪炭・堆肥となる落葉・山菜・材木の盗難などを防ぐために管理人と事務所が置かれたいといいます。
 里山資源の保護活動を定めた早い事例になります。

 参考文献
飯能市立博物館2001〈特別展〉黎明のとき―飯能焼・原窯からの発信―  
  江南町史資料編4「近代・現代」 江南町史 下巻
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熊谷の名工の足跡を辿るー箭弓稲荷神社ー [建造物]

 箭弓稲荷神社は、埼玉県東松山市に所在し、東武東上線東松山駅から徒歩3分ほどのところにあります。創建は古く和同5年(712)と伝えられ、歴代松山城主や川越城主からの崇敬が厚く、江戸時代には庶民にも広く信仰されました。
 社殿は、本殿と拝殿を石の間でつないだ権現造で、天保6年(1835)に造営されたといわれています。
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 拝殿の彫刻を手がけたのは、飯田仙之助です。飯田仙之助は上州花輪村(現在の群馬県みどり市)で生まれ、大里郡川原明戸村(現在の熊谷市川原明戸)に移住して活躍した人物です。飯田家は、国宝・歓喜院聖天堂の彫刻を手がけた彫刻師・石原吟八郎のもとで修業を行ったともいわれています。
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拝殿向拝、水引虹梁上の目貫龍
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拝殿の海老虹梁と手挟み
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柱の地紋彫にも龍が彫られています。

 また、本殿の彫刻を手がけたのは小林源八正信です。小林源八正信は、幡羅郡玉井村(現在の熊谷市玉井)に住み、初代小林源八を名乗りました。花輪村の石原吟八郎を継いだ2代目石原吟八に師事したといわれています。初代小林源八を継いだ2代目小林源太郎は「関東の名工」と称され、榛名神社双龍門など多くの作品を後世に残しています。
 箭弓稲荷神社は、県指定有形文化財となっています。
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本殿花頭窓の二龍
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本殿縁の下持ち送りの龍
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本殿大羽目彫刻の仙人たちが囲碁に興じる様子

 社殿の周りには、説明板が設置され彫刻の題材についてわかりやすく解説されています。

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石仏熟覧7 富士塚 富士講の石造物 [その他]

 富士山は歴史上・文化上、日本人に多大の影響を与えてきました。海外から日本を訪れる訪問者も富士山には魅せられるようです。富士山を望む場所には富士に因んだ地名や、富士の神を祀った神社が所在します。また、富士山に見立てた塚を築くことも、富士信仰の広まった江戸時代から盛んになり各地で講中などの信者を中心に造られました。
 市域でも富士に因む石造物、社、塚などが残されているなかで、市内石原に所在する赤城久伊豆神社境内には熊谷ならではの荒川河原石を積み上げて造られた富士塚があります。
 古墳のように盛り上げられた塚に参拝用に造られた小道をたどると神名を刻んだ板石の建つ塚上に着きます。おそらく富士山からもたらされた溶岩も使われており、市内では最もよく整備された富士塚と思われます。
 2020年の本家富士山登拝は許可されませんでしたが、身近な富士山である富士塚なら可能です。埼玉県・東京都には現在でも登拝できる多くの富士塚が残されていると聞きます。
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写真 塚の全面 登拝入口

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写真 塚の背面 積み上げられた河原石
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「盾持人埴輪の世界」始まっています [お知らせ]

 過日、埼玉県立さきたま史跡の博物館へ上記の企画展を観覧してきました。盾持人埴輪は古墳の被葬者を守護するため造られ建てられました。盾を表現した埴輪や「戈(か)」という鉾に鉤状の枝を付けた長柄の武器を持つ例があり、また威嚇するように目や口を見開いていたり、端正で静謐な面もちを感じさせる様々な表情を見せています。この企画展では県内の主な盾持人が集まっています。当市センターからも「女塚古墳」、「権現坂埴輪窯跡」出土の盾持人埴輪4名が出張しています。他の盾持人埴輪と比較してみるのも楽しいかと思います。11月23日まで開催されています。また、さきたま古墳群の史跡公園の草原に寝転んで空の広さを見るにもいい季節ですよ。
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「勾玉」を守るような「ミニ盾持人」展示室内
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女塚古墳・権現坂埴輪窯跡の盾持人埴輪4名
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最大規模の二子山古墳
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企画展のお知らせ(チラシあり)
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独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センターの設立について [普及事業]


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熊谷市御正新田の浄安寺では、2013年9月の竜巻で全壊した地蔵堂から文化財レスキューを実施し「救出」された千体地蔵(市指定有形文化財)が修復を終え、毎年10月23日に一般公開されている。



 国立文化財機構の組織内に「文化財防災センター」が、10月1日に奈良文化財研究所内に開設されました。具体的な内容については奈良文化財研究所のサイトから引用し以下に掲載します。


 2014年度から文化庁の補助金により実施してきた「文化財防災ネットワーク推進事業」の成果を基に、恒常的な組織として設立されたものです。文化財防災ネットワーク推進事業では、東日本大震災の文化財レスキュー事業で培われた多くの関係機関とのネットワークを活かして我が国の文化財防災体制の構築を図るとともに、地域の文化財防災体制の確立や救援活動に関する研修等に取り組んでまいりました。この間、熊本地震、北部九州水害、西日本豪雨、千葉の台風被害、つい先日の球磨川の氾濫等の自然災害が頻発している状況にあります。また、ブラジル国立博物館、ノートルダム寺院、首里城が火災により焼失するという事案も発生しました。これらの災害により被災する文化財も多くなっているというのが現状です。新しく設立された文化財防災センターは、建造物、美術工芸品、民俗文化財等、その他文化財保護法に記載されている多様な分野の文化財を災害から守る体制を作るということを使命としています。

 我が国の文化財防災につきましてはまだまだ取り組んでいかなければならない課題が山積しています。少しずつでもしかし確実に文化財防災のレベルを上げるべく文化財防災センターでは事業に邁進してまいる所存です。多くのご関係の皆様のご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 広報サイトより)

参考:同事業に関連する文化財防災センターパンフレットは次のURLをご参照ください。
https://ch-drm.nich.go.jp/wp-content/uploads/2020/10/201001_center-pamphlet.pdf




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平戸の大仏一般公開 [仏像]

 10月4日(日)、市内平戸の源宗寺にて「平戸の大仏一般公開」を行いました。
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 境内に、たくさんの彼岸花が咲いていました。

 公開は午前10時からですが、開始時間前より多くの見学者がいらっしゃいました。この日の見学者数は34名で、先週に引き続き市内や地元・平戸地区からの見学者が多く見受けられました。
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 本堂は傾き、ようやく建っているという感じです。向拝部分の木鼻や蟇股などの彫刻・鬼瓦は、風化・損傷が激しく再利用することはかなり難しいようです。本堂改修後、既存彫刻や既存鬼瓦は本堂内部で、展示して保存することを現在検討中です。

 次回の一般公開は 第3日曜日 10月18日 午前10時~午後3時 です。
 約350年続く今ある源宗寺本堂を見ることができるのも、あと少しです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。



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埼玉新聞投稿コラム欄「星川とケヤキ」 [記念物]


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埼玉新聞の投稿コラム欄「つれづれ」に熊谷市の市街地を流れる星川と熊谷市名勝「星溪園」への散策について書かれた内容が掲載されました。5月下旬、星溪園の高木ケヤキを伐採する作業があり、それを前にした時期の日常風景だったと推定されます。いろいろと考えさせられる内容です。


ケヤキ伐採に際しての「木霊鎮祭」については以下のURLから参照できます。
https://www.youtube.com/watch?v=71KymzMW6Fs


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瀬戸山遺跡・瀬戸山古墳群の出土遺物の整理作業 [古墳時代]


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 現在、江南文化財センターでは熊谷市楊井地区などに所在する瀬戸山遺跡・瀬戸山古墳群の出土遺物の整理作業を進めています。2018年に発掘調査が行われており、出土品の整理と復元に向けた接合などを通じて、遺跡と古墳群の遺跡概要についての情報を集積精査しているところです。
 熊谷市教育委員会では2001年に『瀬戸山遺跡・瀬戸山古墳群』を刊行したほか、熊谷市遺跡調査会が2011年に『瀬戸山遺跡・山ヶ谷戸遺跡』を刊行し、遺跡の出土状況及び遺構や遺物調査によって得られた情報を公開しています。熊谷デジタルミュージアムの読書室にて報告書のPDFをご参照できます。



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