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第13回源宗寺本堂保存修理委員会 [その他]

 今週の月曜日、13日に熊谷商工会館にて第13回源宗寺本堂保存修理委員会が行われました。コロナウイルスの影響で、本年2月を最後に、長らく中断を余儀なくされていた会議ですが、約5か月ぶりに再開することができました。
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 コロナ禍で思うように寄付金が集まらないなか、現実可能な費用で改修工事を行うため、先月行われた建築小委員会では、工事費用の再設定と施工業者の再選定を行う方針となりました。
 今回の工事では、現在あるお堂の横に仮設倉庫を建て、一旦大仏を搬出、安置します。お堂を壊して再建を行い、再建途中で大仏を堂内に戻す計画となっています。仏像修復の専門家で、大仏の調査を行った牧野隆夫先生によると、「平戸の大仏」を一言で言い表すならば「箍(たが)のない桶」だといいます。非常に強度の弱い造りである大仏の搬出には、細心の注意を払わなければなりません。搬出作業には、牧野先生率いる吉備文化財研究所の皆様にご協力いただきますが、施工業者の選定においても、費用の面からだけでなく、この重大な作業を連携して行うことのできる業者を慎重に選ぶ必要があります。
 また、コロナウイルスの影響が続くなか、本事業を応援してくださっている方々への感謝の気持ちと、少しでも皆様に元気になってもらえればという思いから、お札を作成し、これまで寄付にご協力いただいた方々に配布することが決まりました。お札の作成には、立正大学仏教学科の秋田貴廣先生、地理学科の原美登里先生と学生の皆さんにご協力いただきます。会議では、原先生プレゼンのもと、学生の皆さんが考えたお札のデザインの素案をご紹介いただきました。
 未だ課題の多い源宗寺本堂保存修理事業ですが、活動が再開したことにより、委員会全体の気運の高まりを感じました。


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