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オオカミの御山―三峯 [熊谷の名工]

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 秩父地方に伝わる伝説ではヤマトタケルノミコトの東国への進路は知々夫国に入り、オオカミの案内を受け険路に迷うことはなかったとされます。これを機縁に三峯に東国鎮護の社として三峯神社が造られ、オオカミは神の使いとして現在までも信仰の対象とされています。整備された参道により容易に参拝することができますが、かつての参道は難路だったようです。この三峯山内には本殿建築のほか多くの建築物があり、熊谷の宮大工であり彫刻師であったに飯田和泉の手がけた建築物があります。本殿近くの水屋建物がそれで、八方にらみ龍といわれる見事な龍の彫刻を見ることができます。飯田和泉は三峯のほかにも秩父山車屋台を飾る彫刻も手がけており、秩父地方に多くの足跡を残しているようです。
 なお、三峯信仰には江戸末期に日本でコレラが蔓延した際に、病除けに多くの信仰を集めたとされます。そのために参拝したのではないのですが、今の世に通じるような部分もありそうに感じられました。
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