寺内廃寺の塑像 -8 如来の髪2 [奈良平安時代]
螺髪は仏像一体につき数百個の数量を必要とするので、形を揃え、数量を用意するには型の使用が適当な方法です。鳥取県の「御堂廃寺」からは螺髪用の「合わせ型」が見つかっており、多くの塑像螺髪の製作は型作りによったようです。
その一方で寺内廃寺出土のⅡ類とした三角錐やⅢ類とした砲弾形の螺髪は、みな旋毛の表現が沈線でなされています。細く深い沈線は金属ヘラか金属針を使用しているのではないかと想定されます。螺旋も左右の巻きが不明瞭で巻き数も一定ではありません。形状や大きさに差が見られることから、手作りであることは明らかですが、使われた仏像も複数体であったと思われます。
なお、三角錐状の螺髪は椿市廃寺(福岡県)、阿部廃寺(奈良県桜井市)、清水遺跡(加東市)弥勒寺跡(岐阜県関市)など白鳳期の寺院跡から出土してるようです。
その一方で寺内廃寺出土のⅡ類とした三角錐やⅢ類とした砲弾形の螺髪は、みな旋毛の表現が沈線でなされています。細く深い沈線は金属ヘラか金属針を使用しているのではないかと想定されます。螺旋も左右の巻きが不明瞭で巻き数も一定ではありません。形状や大きさに差が見られることから、手作りであることは明らかですが、使われた仏像も複数体であったと思われます。
なお、三角錐状の螺髪は椿市廃寺(福岡県)、阿部廃寺(奈良県桜井市)、清水遺跡(加東市)弥勒寺跡(岐阜県関市)など白鳳期の寺院跡から出土してるようです。
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