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出雲乃伊波比神社の板井屋台囃子と格天井絵 [民俗]

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板井の出雲乃伊波比神社例祭の屋台巡行。板井屋台囃子が田園地帯に響く。

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出雲乃伊波比神社拝殿の格天井絵


 7月14日、熊谷市板井の出雲乃伊波比神社で夏の例祭が開催され、熊谷市指定無形民俗文化財の「板井屋台囃子」が屋台巡行とともに披露されました。当社は式内社として長い歴史を有し、板井地域の氷川神社、八坂神社、龍田神社、稲荷神社、天満神社、神明神社、山神社、富士山浅間神社などを合祀した村社としての信仰の場となっています。元来は、鹿島神社といわれていましたが、明治28年に出雲乃伊波比神社と改称されました。明治4年からは、太鼓の「ヒバリバヤシ」を載せた屋台が神輿と共に板井区内を賑やかに一巡するようになり、「板井の天のう様」とも呼ばれています。

 また、祭礼の際に特別に公開された本殿(拝殿)の内部を確認したところ、江戸時代末期頃の制作と考えられる格天井絵があり、その表現技術の高さや彩色の保存状況の良さが感じられました。同時期の作例として、板井と同じ江南地域の上新田にある県指定文化財となった「諏訪神社本殿」の拝殿に当たる社殿に嵌め込められた格天井絵があります。この絵画については江南より南方の比企地域の絵師群がかかわったとの伝承があり、その関連にも興味が湧いてくるところです。





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