SSブログ

遺物整理の現場から 土器に残る焦げ跡 [整理作業]

 寺内廃寺の寺域内からは多量の縄文時代遺物が出土しています。古代寺院の立地が元々縄文時代の遺跡の上になされたと考えられることがあり、中期の住居跡が東院集落内などから発見されています。また、基壇土や整地土などからも土器や石器の出土もあります。
 寺内廃寺の北側には西原遺跡という中期後半の大きな集落遺跡が発掘されています。寺内廃寺の寺域内に広がる縄文時代遺跡は西原遺跡の広がりの中に納まるものでしょう。写真は、煮焦げの付着した土器片です。このお焦げは有機物の炭化したもので食物由来のものと考えられ、ドングリやシイの実などのでんぷん質が焼き付いたと想定され、本例も当時の煮炊きに使われ煮汁や油分が固着したと考えられます。
image001s.jpg image002s.jpg
縄文時代中期加曾利EⅢ式土器の内面について ↑炭化物の拡大

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。