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安楽寺の九品仏 [仏像]

 市内西別府に所在する安楽寺には、9体の木彫阿弥陀如来坐像が安置されています。
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 寺の縁起によると、天平時代の初めに藤原不比等が丈六の釈迦、阿弥陀、薬師の三尊の3体の仏像を造立しました。その後、その子孫で別府に所領を持った別府行隆という人が阿弥陀を6体加え、九品仏にしたといわれています。
 九品仏はその後、再興され現存する仏像はその銘から江戸時代中期の作とみられています。
 安楽寺には、勧進帳が残されており、江戸時代に仏像を再興した際、七十余りの村々から寄付を募り、誰がいくら寄付したというような内容が目録として記録されています。

 安楽寺の九品仏は、昭和54年に熊谷市指定有形民俗文化財となっています。
 九品仏が安置されているお堂は、普段は閉まっていますが、お彼岸の期間中は一般の方でも見学可能なようです。
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平成17~18年に改修された、九品仏を安置するお堂。


参考
熊谷市立図書館 2009 「新市誕生・指定文化財」p.203~208
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