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群馬 高崎の旅ー熊谷の名工の足跡を辿るー その1.榛名神社① [熊谷の名工]

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 榛名神社は、群馬県にある上毛三山の一つである榛名山の中腹にあります。この日は、日差しの照り付ける暑い日でしたが、山の中の参道はひんやりと涼しく、幽玄な空気が流れていました。
 榛名神社は、2017年から❝平成の大修理❞を行っており、国指定有形文化財である「本殿・幣殿・拝殿」、「国祖社・額殿」、「神楽殿」、「双龍門」の4棟の保存修理工事が、現在も進められています。
 訪れた際には、「双龍門」と「国祖社・額殿」が修復中でした。漆塗り、彩色、飾金具の修復を担当するのは、熊谷市妻沼の国宝・歓喜院聖天堂の修復も手がけた小西美術工藝社です。
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 ちょうど漆の塗り直し作業を行っていたようで、漆特有の臭いと漆によるかぶれについて注意喚起する看板が設置されていました。

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修理工事中の双龍門

 「双龍門」が建てられた年代は、これまで古文書の記録から安政2年(1855)とされていましたが、今回の保存修理工事で発見された棟札から建立は安政3年(1856)であることがわかりました。
 双龍門を建てた大工の棟梁は、群馬郡富岡村の清水和泉守充賢。そして彫刻を担当したのが、熊谷市玉井村出身の長谷川源太郎(1799~1861年)です。源太郎は双龍門が完成した後、清水和泉が建てた高崎市箕郷町にある北野神社の彫刻も制作しています。また、源太郎は弘化2年(1845)越後へ旅立ち、以後、新潟県内にて「日本のミケランジェロ」と称された石川雲蝶との共作を多く残しています。
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「双龍門」の彫刻

                                         続く
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