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石仏熟覧5 五輪塔 [その他]

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藤原頼重五輪塔 西別府 安楽寺 五輪塔を刻んだ墓石―江戸時代 下川上所在

 中世墓石の代表例は五輪塔と宝筺印塔です。板碑は塔婆の一つで供養塔になりますが、中世末から近世には墓石へ姿を変えていくようです。市域は中条氏や熊谷氏はじめ多くの武蔵武士が興った土地柄、彼ら武蔵武士に関わるとされる墓石も残されています。西別府安楽寺に所在する別府氏の墓石には「藤原頼重」のものと伝わっています。元々藤原氏を祖とする頼重は西別府の地を拠点としたことから別府を名乗りますが、家系を標示する本姓は藤原を使います。写真は五輪塔で、群馬県笠懸の天神山系から採取された凝灰岩を使用しています。粒子のやや大きい乳白色の地肌をしていますが、長年の風雪により風化退色が進んでいます。塔は上から空風輪・火輪・水輪・地輪とそれぞれの部材をくみ上げて造られています。なおこれらの部品には梵字で「キャ・カ・ラ・バ・ア」が刻まれることもあります。

安楽寺のアジサイはこれから見ごろになるようです(紫陽花の花はすべて安楽寺)。

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image008s.jpg image011s.jpg  アジサイいろいろ

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