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福島 喜多方の旅ー會津大仏を訪ねてー その2 [仏像]

  喜多方は福島県の西側に位置し、山形県と新潟県に接しています。県の内陸部なので、東日本大震災の影響はさほど無いように考えていましたが、実際には甚大な被害を受けていました。
 たまたま、災害の前の年に、楼門、本堂、千佛堂の3棟が県の文化財指定を受けていました。そのため、修復費用の一部が県から出ていますが、寺も多くを負担しなければなりません。建物と仏像修復の総工費は、実に11億6千万円。気の遠くなるような金額です。願成寺を訪問した令和元年11月、被害復旧の工事と寄付金募集の活動が続けられていました。
F650BF1C-41E3-4CFB-8352-23DD84A588D5.jpeg楼門
458C7B63-0872-48AA-9AA8-8E7B9C9E9547.jpeg本堂
088E49E2-FD44-4EF1-BAF1-43FB298039BD.jpeg千佛堂
 堂内を一通りご案内いただいた後、庫裡でご住職様にお茶をご馳走していただきました。古い庫裡、崩れ落ちそうな壁。
「自分のことはどうでもいい。自分が生きているうちに寺を何とかしなければ…。」といつも住職が言っている。と案内してくれた秋葉さんが言っていました。感動しました。
 源宗寺も頑張らなければと思いつつ帰路に着きました。
 翌月、願成寺さまからは、源宗寺本堂保存修理事業への寄付金をお納めいただいております。
 またそのほか、牧野先生がこれまでに仏像修復で関わってこられた寺院さまからも、寄付金をいただいております。以下の通りです。
 願成寺さま(福島県喜多方市上三宮町上三宮籬山833)
 地福寺さま(宮城県気仙沼市波路上牧44)
 修善寺さま(静岡県伊豆市修善寺964)
 宮城県気仙沼の地福寺さまは、仏像修復を終えたわずか2年後に東日本大震災に襲われ、津波で甚大な被害を受けておられます。
 保存管理もままならないまま、今にも朽ち果てそうな御堂や仏像たち。事情や程度は異なれど、それぞれ大変な状況に置かれた皆様からのお心とご支援が、活動の大きな支えとなっています。




参考文献
牧野隆夫 2016『仏像再興 仏像修復をめぐる日々』

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