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熊谷の彫刻師-飯田清八 [熊谷の名工]

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 春の訪れと共に秩父札所34か所を巡る巡礼者の姿を観る機会が増えてくるようで、耕地を歩み、秩父札所3番の岩本山常泉寺へ向かう一団の姿がありました。この常泉寺の観音堂は小堂ですが細部まで作りこまれた彫刻が見事です。明治時代に神仏分離政策のもと、秩父神社から移転したとされます。江戸時代までは多くの神社にも薬師堂などの仏堂が造られており、当時の秩父札所巡礼者は秩父神社や三峯神社への参詣も順路のうちでした。
 この観音堂の向拝から海老虹梁の彫刻は迫力のある龍、獅子、象などの霊獣が巡らされています。作者は飯田和泉とされ、飯田は熊谷市河原明戸出身の彫刻師です。熊谷市内には近代までに多くの名工が現れていますが、飯田家は代々飯田和泉守と名乗った宮大工です。各地の寺社に手がけた彫刻が残されていますので、参詣の際には見比べてみてください。
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