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「もの」と「ひと」の旅―プロローグ― 過ぎ行く時間―時代を超えて―移り行くものと人 旅の記憶 [紀行]

 「諸行無常 盛者必滅」は平家物語からよく知られた言葉で、万物に永遠不滅の物はなく、生々流転し一所にとどまることもない。川面の水流を見つめた兼好法師も、人の一生は後戻りできず、そして人生は旅のようなものと譬え、旅に生きた俳聖芭蕉も月日は百代の過客にして行き交う人もまた旅人也と大悟していました。旅を目的に生きたような芭蕉は別にしても、近代以降、定住民として町場や村方に暮らした庶民も旅へのあこがれを強く持っていたようです。その許された旅は寺社参詣や湯治などを目的としたものでした。しかし、人はその旅の記憶を意図するとしないとにかかわらず様々の遺物や記録を存在証明のように残していました。ものと人の語る旅の記憶を、思いつくままいくつか紹介しようと思います。この旅へのスタートは記憶の旅路を走る廃線「東武鉄道熊谷妻沼線」の切符です。
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「昭和58年3月6日発行 130円」 ↑表面  ↓背面
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 愛称「かめ号」と呼ばれた最後の車両
この車両は走ることをやめて36年を経過しました。現在、妻沼中央公民館内の妻沼展示館に保存されています。
実はこの型式の車両は日本に数台(もしかしたら唯一)しか残っていない貴重な車両です。

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