宗家西川流日本舞踊発表会 熊谷・真咲会 [民俗]
宗家西川流日本舞踊発表会が熊谷市立文化センター・文化会館ホールで開催されます。
開催概要
日時 平成31年3月31日(日)11時30分開場 12時開演 17時頃閉会予定
会場 熊谷市立文化センター・文化会館(埼玉県熊谷市桜木町2丁目33-2)
当日問合せ 電話: 048-525-4553(文化センター)
主催 真咲会
後援 熊谷市、熊谷市教育委員会、熊谷市社会福祉協議会
概要
熊谷地域において日本舞踊の伝承と練習を進めている宗家西川流の「真咲会(まさきかい)」の初めての日本舞踊発表会。若手を中心に5歳から18歳の児童生徒をはじめとした演者による披露行事となります。また、国内外で活躍する長唄の東音 安田麻里子(とうおん やすだまりこ)氏、三味線の東音 南谷舞(とうおん みなみやまい)氏などが演奏者側として出演します。その他、西川流の名手たちが賛助出演する。約25名が出演。
西川流は日本舞踊の五大流派(花柳流、藤間流、若柳流、西川流、坂東流)の一つに数えられ、1700年頃の創設であり各流派のうち最も古いとされています。現在、宗家を始め複数の会があります。
熊谷地域における宗家西川流の会である真咲会(まさきかい)の会主は三井宣子(みつい のりこ)こと西川扇宣之(にしかわ せんのりの)氏です。熊谷市出身で会主長女の三井千絵氏は東京藝術大学音楽学部邦楽科長唄専攻であり、本演奏会に向けて中心的に指導を進めています。
真咲会(まさきかい)の西川扇宣之(にしかわ せんのりの)氏は、熊谷市四方寺にある養護施設・社会福祉法人「雀幸園(じゃっこうえん)」の前理事長の故・深田美奈子氏の依頼により当園での日本舞踊指導を始めたことをきっかけとして、熊谷地域の西川流日本舞踊の伝習が始まりました。今回の開催では、同じく日本舞踊伝習団体の「かなめ会」や、熊谷市内で日本文化の発信を続ける「熊谷和楽の会(くまがやわらくのかい)」などが協力団体に名を連ねています。
協力団体の「熊谷和楽の会」は熊谷市名勝「星溪園」で夏の夕涼み行事を毎年開催している他、真咲会の三井千絵氏は、平成30年4月に同じく星溪園にて、熊谷市出身で三味線奏者の東音 布施田千郁(とうおん ふせだちか)氏と演奏会を開催し、好評を博しました。同会の門下生は、箱田の川沿い作品展や高齢者施設などで、ボランティア活動の一環として演奏活動を行っています。
同会は日本舞踊の後継者が育成されることを目的として練習を重ねながら、公演等で披露していく機会を検討しています。現在、国連機関ユネスコにおける世界遺産の中で、能や歌舞伎、伝統芸能といった無形文化遺産の重要性が急速に高まっています。これにともない、文化庁を始めとした文化財行政では、無形文化遺産の恒久的な保存が、歴史的な街づくりの上で必須であると捉え、後継者育成への補助や、伝統芸能の発表の場を提供するなど、多くの働きかけを行っています。
本市では毎年「地域伝統芸能今昔物語」を開催しています。日本舞踊をはじめ出演する保存会には小中学生を含む若手への伝習を進めるようお願いしているところです。市内各地域にある舞踊などの伝統芸能行事については、文化財指定の有無にかかわらず、保存継承に向けて啓発していく必要があり、併せて積極的な発信を求められています。
2019-03-29 11:16
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