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池上地区ほ場整備地内発掘調査について(鶴卷遺跡) [発掘調査]

 久々に発掘調査についての日記です。
先週から市内池上地内で鶴卷遺跡の調査を開始しました。
この遺跡は一昨年に新規登録した遺跡で、池上遺跡の東、行田市の小敷田遺跡の北に位置し、近隣遺跡での過去の調査成果から注目される遺跡です。
 今回の調査は埼玉県で実施する「ほ場整備事業」の一環で新設される水路部分の発掘で、幅約3m、縦に数百mの調査範囲となります。
 鶴卷遺跡と、池上遺跡にまたがる水路部分を、2か年で数か所調査する予定です。
 
 まだ、数日の調査ですが、弥生時代後期から中近世に至るまでの遺物が確認され、中には田下駄、杭などの木製品なども確認されています。現在までに古墳時代前期から奈良・平安時代の遺物が比較的多く検出されており、S字口縁台付甕や、有段口縁坏、高坏などが確認されています。
 検出されている遺構の多くは、溝跡や沼地?(河川跡?)で住居跡などの検出は今のところありません。
 湧水の影響が大きく、大変な現場ですが、今後の成果をご期待ください。

調査範囲 風景
DSCF0562_R.JPG

S字口縁台付甕検出状況
DSCF0577_R.JPG
                                
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