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県指定文化財「板石塔婆」建屋基礎部の修繕 [中世]

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修繕作業の様子


 妻沼聖天山内にある埼玉県指定有形文化財(考古資料)「板石塔婆」の建屋の基礎部が経年により毀損したことから、業者に発注し修繕工事を実施しました。この「板石塔婆」は鎌倉時代に建立されたもので表に「善光寺式三尊」を浮彫り、裏に釈迦三尊の種子が刻まれています。善光寺式は長野にある善光寺の阿弥陀三尊像の形態に端を発する様式で、妻沼地域においては能護寺などにも善光寺式と称される板石塔婆が所在しています。妻沼聖天山にある「板石塔婆」は元来、大我井神社、妻沼小学校敷地にありましたが、歓喜院聖天堂と歓喜院本坊を結ぶ道路脇に移設され、保存されています。板石塔婆の形態や地域の信仰との関わりなどが評価され、昭和40年3月16日に埼玉県の文化財に指定されました。
 修繕工事の際には近隣の妻沼幼稚園の園児もその作業を見学し、板石塔婆について「初めて知った」「こんな石が妻沼にあったんだ」という感想を話していました。


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