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クマガイソウを愛でる [花]

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 熊谷市立星宮公民館(熊谷市下川上5)の館内にて、地元の山野草愛好者の提供による「クマガイソウ」の鉢植えを見ることができます。この品種はクマガイソウのうち、ラン科アツモリソウ亜科アツモリソウ属の「台湾熊谷草(たいわんくまがいそう)」と呼ばれ、台湾固有のクマガイソウです。日本古来のクマガイソウとも類似し花色は桃色がかり、丸みを帯びている花型が特徴です。花の形が熊谷次郎直実の背負った母衣(ほろ)に似ていることから、クマガイソウと名付けられました。源平合戦での熊谷次郎直実による平敦盛の討ち取りは、古くから知られる史実で歌舞伎などにも脚色されています。この2人の関わりからも、クマガイソウと対を成すように「アツモリソウ」という種別があることや、クマガイソウの大種別はアツモリソウである点なども興味深い点です。
 
 クマガイソウの品種の多くは、一年で地下茎が伸びてしまい鉢植えで栽培するのは難しいですが、台湾クマガイソウは鉢植えでも栽培しやすい品種として知られています。かつてクマガイソウは熊谷市三ヶ尻の幸安寺や熊谷市名勝「星溪園」内でも見ることができましたが、生息管理が難しく、現在、市内においては山野草愛好者による庭園や鉢などの植栽に限られています。

お問合せ
星宮公民館 048-525-3422





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