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「愛染明王」一般公開と愛染堂サポーター養成講座 [仏像]

 平成29年10月21日、熊谷市下川上の愛染堂・愛染明王を一般公開しました。公開中は熊谷市指定有形民俗文化財「愛染明王」及び「藍染絵馬」について解説しました。今回は特別に愛染堂が所有する「阿弥陀如来坐像」と「不動明王立像」を合わせて特別公開しました。一般的に愛染堂は「宝乗院愛染堂と呼ばれ、この寺号の前に示される「宝乗院」とは明治時代まで当地に存在していた寺院本堂のことです。現在はその境内にあった愛染堂だけが残されています。宝乗院の本尊は阿弥陀如来であったと伝わり、上記の像との関連が推定されます。特別公開した2像は厨子(ずし)に入っており、愛染明王と比べると小柄の像となっています。
 愛染堂に隣接する場所では「星宮コスモス祭り」が開催されており、祭りへの来場者が愛染堂にも足を運んでくれたようです。今回の公開に合わせて、星宮公民館の「風船カズラ」の種を配布しました。風船カズラの種にはハートマークのような模様があり、愛染の愛との関わりからも面白味のあるプレゼントとなりました。

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愛染明王と、その前に安置された「阿弥陀如来坐像」と「不動明王立像」


 同10月23日には「愛染堂サポーター養成講座」が星宮公民館で開催され、愛染堂と愛染明王についての概要を地元の方々や関心を持っている方々の約20人に対してアウトリーチを行いました。今後、愛染堂を訪れる方々へのガイドが可能となるように、星宮地域の歴史をはじめ、愛染明王の仏像としての技巧や染色業者からの信仰の歴史、愛染堂の保存修理事業の内容などについてお話しし、その後、実際に愛染堂において仏像や奉納絵馬などを目にしながら解説を行いました。養成講座を受講された皆さんが、星宮地区や愛染明王に関心を持ちながら、今後の保存活用に向けてのキーパーソンとしてご協力いただければ幸いと考えているところです。

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「愛染堂サポーター養成講座」の様子





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