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「御花神饌」と池上獅子舞 [中世]



 日本三大勅祭のひとつに数えられる京都府八幡市の石清水八幡宮の石清水祭が、毎年9月15日に開催されます。神様の御心をお慰めするために古代染めの和紙でつくられる12台の造花を「御花神饌 (おはなしんせん)」と呼び、元来は皇室からの特別な御供え物だったとされています。「御花神饌」は、2012年より彬子女王殿下を中心に、心游会によって染織史家の吉岡幸雄氏とともに制作されています。今年7回目となる一般の親子や大学生が参加してのワークショップとして実施され、9月15日の石清水祭で御花が奉納されます。昨年の國學院大學での制作ワークショップの様子が動画で紹介されていますので、どうぞご覧ください。

 ふと、「御花神饌」と熊谷との関わりを考えたとき、中世以降、京都府八幡市の石清水八幡宮を発祥とする熊谷市池上の古宮神社で奉納される熊谷市指定無形民俗文化財「池上獅子舞」を思い起こします。「御花神饌」も長い間行われていなかったのですが、彬子女王の呼びかけにより古くから続く伝統文化の復活が実りを成したのです。それは池上獅子舞の伝承も同じであり、戦後において休止する時期もありましたが、地元の保存団体の立ち上げなどで復活し、今では熊谷を代表する無形民俗文化財として保存継承が進められています。「御花神饌」と「池上獅子舞」の意外な関係をそこに感じることができます。




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