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第72期本因坊決定戦七番勝負 [普及事業]

 本因坊文裕(井山裕太九段)に本木克弥八段が挑戦している第72期本因坊決定戦七番勝負の第3局が6月8日、9日の両日、熊谷市妻沼の寺院・聖天山歓喜院で開催されています。
 会場となる妻沼聖天山本殿「歓喜院聖天堂」の奥殿外側には、七福神の布袋様、恵比寿様、大黒様が酒を飲みながら囲碁うちに興じる姿が彫られています。この彫刻を一つの縁として、歓喜院は本因坊戦の会場に選ばれる契機となりました。
 この彫刻は、平成の大修理を行う前には、風雨の影響など経年により盤面は全く不明でしたが、修理の際に協議の結果、約300年前の棋譜によって再現されることが決まりました。それは1697年(元禄10年6月26日)、熊谷出身の熊谷本碩(ほんせき)と本因坊道策の一局で、熊谷が黒番として打つ115手目です。大黒天の彫刻に熊谷の魂を吹き込み、白熱した対局の中、相手の本因坊が悩む様子が思い浮かび、更に想像力を引き立てています。
 対局会場には本因坊道策の出身地である現在の島根県大田市の竹腰創一市長も立ち合い、本因坊文裕の最初の一手を確認された後、熊谷市の富岡市長とともに本殿の彫刻群を見学されました。
 なお、前日には前夜祭が開催され、多くの囲碁ファンが対局する2人を歓迎しました。華やかなムードの中で両者とも熊谷決戦に向けての意気込みを語っていました。本因坊戦の熱戦に注目です。


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開催されている歓喜院本坊


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対局の開始


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熊谷本碩と本因坊道策の対局棋譜が再現された囲碁彫刻を前に、両者の出身地の市長が並んだ。
(左側:竹腰創一・大田市長 右側:富岡清・熊谷市長)


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前夜祭の様子 中央左に本因坊文裕、中央右に挑戦者の本木克弥八段。
熊谷出身のオペラ歌手・土田彩花さん(右端)、同出身の画家・室野睦未さんがアンバサダーとして花を添えた。









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