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上中条 中島明神社 [近世]

 中条古墳群の発掘調査現場から道路を挟んで隣り合う場所に社地があり、社殿が東向きに建っています。現在の社地を挟む道路は土地改良前までは西から東へ流れる小川で、西側には特に清らかな清泉が沸いており、水量も豊かだったそうです。
 祭神は「弁財天」を祀ってあり、本殿は妻沼聖天山の建築にかかわった匠が造ったそうです。かつてこの清泉は、江戸時代の奈良地内の豪農で社会貢献に努めた吉田市右衛門家が醸造した「奈良櫻」の仕込み水に使われたといいます。吉田家からは中島地区に清泉の管理の感謝とお礼に社殿と、その維持費に充てる数反の田んぼを寄贈してくれたと伝えられているそうです。なお、弁財天(女神)が地区の祭神なので、氏子の男子はみな美形なのだよと、笑顔で語っていただきました。このような貴重なお話も、現場を見学に来られた老婦人から伺ったものです。お嫁に来られたのは半世紀以前のことと伺いましたが、私も弁財天様に認知されたようで?、何とか現場を終え、貴重な資料を得ることができました。感謝申し上げます。
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中島明神の社、左右の道路は小川跡、調査区は社殿の背後

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社殿の扁額
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