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前中西遺跡出土石戈 [弥生時代]

今年の5月~7月にかけて実施した、上之区画整理事業に伴う前中西遺跡の発掘調査において弥生時代中期後半(約2,000年前)の竪穴住居跡より、ほぼ完形の石戈(せっか)が出土しました。
全長19cmで、石材は粘板岩です。
IMGP1870.jpg
「樋」と呼ばれる溝の中には「複合鋸歯文」が刻まれており、銅戈を忠実に模しています。
IMGP1873.jpg
石戈とは、弥生時代に中国や朝鮮半島から伝わった武器形青銅器の銅戈を模してつくられた日本独自の祭器のことです。石戈は、武器形青銅器が出土する西日本に多数の出土例があり、東日本では25点程出土していますが、「樋」に「複合鋸歯文」が描かれるのは近畿地方で見つかる銅戈の特徴で、石製としては、今回の前中西遺跡出土例が全国初となります。

この石戈は、速報展として下記の通り展示いたしますので、この機会にぜひご覧ください。
会 期:平成27年10月1日(木)~平成28年3月31日(木)
時 間:午前9:00~17:00
場 所:熊谷市立江南文化財センター展示室:熊谷市千代329番地
休館日:土・日・祝祭日・年末年始
     但し、10月4日(日)は、「くまぴあ」(熊谷市原島315番地)創作展示棟3階出土遺物展示室にて展示。10月25日(日)および11月14日(土)は、江南文化財センターにて展示。
お問い合わせ:熊谷市立江南文化財センター:048-536-5062
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