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きかは便郵33 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介33回目。今回は、「荒川大橋」です。
荒川大橋は、熊谷市河原町一丁目・榎町境界と村岡の間に架かる、荒川を渡る国道407号線の橋です。
以前に、きかは便郵2で、明治42年~大正3年の間に撮影された木造の橋を紹介しましたが、今回は、鋼鉄製の「九連トラス橋」です。
手前に、荒川の護岸で魚釣りをしている帽子をかぶった男性が写っており、奥に、トラス橋が写っています。右下には、「熊谷大橋の眺望」と印字されています。
1059-7.jpg
荒川大橋は、明治42年(1909)に、橋長506m、幅員4.2mの木桁橋として、工費34,000円をかけて竣工しました。大正3年(1914)洪水により中央部が流出し、大正6年(1917)流出した部分を二連トラス形式で修復しました。その後、大正10年(1921)には、残存していた木造部が洪水により流出し、大正14年(1925)に流出した部分を修復し、九連トラス橋が完成しました。これにより、全橋とも鋼鉄製となり、全長509mは、当時県下一と言われました。昭和55年には、新橋が竣工し、昭和56年には、この「九連トラス橋」は撤去されています。
現在、このトラス橋の一部が、日本の近代橋梁の先駆けとなる歴史的構造物として、新橋の南側に移築・保存されています。
IMGP9967-1.jpg

この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.「九連トラス橋」の完成は、大正14年(1925)。
3.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
以上のことから、この絵葉書は、大正14年(1925)~昭和8年(1933)の間に製作されたものと推測されます。
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