SSブログ

中世石造物調査 [中世]

本日、今年度4回目となる、市史編さん事業に伴う中世石造物調査を実施しました。
今回は7名で、午前中は、村岡の高雲寺の調査を行いました。
IMGP9102.jpg
↑は、「南無阿弥陀仏」の名言を刻んだ、貞和二年(1346)銘の板碑です。今までは、「仏」と刻まれた下部しか確認されていませんでしたが、今回の調査で「南無阿弥陀」と刻まれた上部2破片を確認することができました。
IMGP9116.jpg
↑は、「湖東山高雲寺」と刻まれた門柱石です。側面には「大正震災横死者供養塔」と刻まれています。大正震災とは、大正12年(1923)9月1日 午前11時58分44秒に、関東地方を襲ったいわゆる関東大地震のことで、裏面には大正13年に建てられたことが記されています。「横死者」とは、事故・殺害・天災など、思いがけない災難で死ぬこと、不慮の死、非業の死をとげた人のことです。門柱石と供養塔を兼ねている珍しい例です。
午後は、万吉(まげち)地内の見性院、如意輪寺、観音堂の調査を行いました。
↓は、如意輪寺に建つ、13世紀中頃の初発期の板碑です。荒川右岸の本地域周辺は、初発期の板碑が多く分布する地域です。
IMGP9139.jpg

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。