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管玉の穿孔2 [弥生時代]

前中西遺跡第1号礫床木棺墓No,8の緑色凝灰岩製管玉の実態顕微鏡写真です。
DSC_0051-1.jpg
見た目の観察では丸く見える管玉も、実態顕微鏡で見ると角がある場合があります。本資料の場合は、八角形状に角が認められます。これは、「施溝分割」と呼ばれる分割方法で四角柱状に原石を分割し、その後砥石で研いで丸くしているためで、四角形の角を研いで八角形にし、さらに丸くするために研いだのですが、見た目では角が無くなったので完成としたものと思われます。よく見ると、管玉の表面に斜めに擦った痕跡が認められます。
小口面の写真は、↓です。片面の穿孔径が大きく、
DSC_0363-1.jpg
片面の径が小さいことが観察できます。
DSC_0364-1.jpg
これは、回転運動によるブレで、挿入側の径が大きくなったためと推測されます。
小口面にも、よく見ると平行する細かい擦痕が観察され、小口面も研いで整えていることがわかります。
また本日、本ブログの総閲覧者が280,000人を超えました。今後ともよろしくお願いします。
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