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井草Ⅰ式土器 [縄文時代]

萩山遺跡出土の、縄文時代早期の井草Ⅰ式土器を紹介します。
口唇部が肥厚外反し、胴部文様は不明ですが、口唇部・口縁部文様帯を持つ典型的な井草Ⅰ式土器です。
SI5-1-2.jpg
口唇部には同一原体と思われるLR縄文を2段施文し、施文が重なる個所にやや細い原体LRによる押圧縄文を施文しています。口縁部は、LR縄文を横位に施文しています。胴部は欠損していますが、従位の縄文が施文されるものと推測されます。
↓口唇部の接写です。赤い矢印個所に押圧縄文が施文されています。
SI5-1-4.jpg
埼玉県北部地域では、井草式の資料が少なく、実態が不明でしたが、縄文施文が卓越する千葉県~栃木県にかけての東関東と同様の傾向があることがうかがえます。
この時期、荒川を挟んだ対岸の深谷市宮林遺跡や、山地寄りの秩父市橋立岩陰遺跡では、前段階の表裏縄文の影響が残るようです。
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