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スタンプ形石器 底側剥離 [縄文時代]

萩山遺跡からは、300点以上のスタンプ形石器と呼ばれる縄文時代早期の石器が出土しています。
スタンプ型石器は、上部の自然面を手に持ち、打ち欠いた平らな面を使用して、木の実等のあまり硬くないものを潰した用途に使われたと推測されていますが、使用痕がほとんど残らないことから、具体的な用途は未だ定まっていません。
SI8-18-1.jpg
萩山遺跡のスタンプ形石器も、ほとんどが使用の痕跡を示す資料が確認できません。
↓は、使用痕が確認される数少ない資料の一つで、底部側面の剥離が観察されます。底部から垂直方向に剥離していることから、底面を打ち下ろして使用した結果、側面の一部が剥離したものと推測されます。この剥離が確認される資料は、底面の磨耗が確認できるものが多いことから、この石器の使用方法としては、やはり、この石器を打ち下ろしてあまり硬くないものを磨り潰すために用いられたと推測されます。
しかし、なぜこの時代だけ、この石器が使用されたのかは不明です。
SI8-18-4.jpg

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